もともと阿武隈山地の地下水が伏流流水となって、海に流れ込む地形に建設された原発。放射性物質の混じった汚染水は海洋に出ていたのだろう、と推測される。
しかし、事故後の処理水が放出となると、憤りを感じる。アルプスという除去装置は、どこまで放射性物質を取り除くことができているのだろうか。トリチウムは有害ではない、という政府見解も信じられない。この様に、少しずつ海が、海の生態系が放射性物質に汚染されていくのだ。
海洋放出するしか、手段がない。その前にこの様な原発事故への原発でのエネルギー生産への見直しが無いことにいらだちの原因がある。タンクに蓄えられた処理(汚染?)水を私たちの戒めとして、墓標の様に鎮座させる、という事も考えた。原発事故は起きるもの、という戒めを無かった事のようにしようとするアナタ達は、この処理水を飲めますか?海のプランクトンや魚たちは、否応なく口に取り込まなくてはなりません。そして、いつの日か、人間にも戻ってきます。処理水放出で、日本からの食品輸入を止める韓国・中国は、日本以上に放出していると報じられています。最近は、ニュースの事実とフェイクが解らなくなりました。かなり操作されているのは、事実のようです。
2011年3月11日の大地震と原発の水素爆発。あの恐怖をお魚さん達に押しつけてはなりません。それ以上に、事故の責任を誰も取らないこの国のあり方はいけません。
1,アルプスの処理能力について処理水の残留放射性物質の種類と量を公表してください。
2,廃炉の見通しが無い現在、放出は永遠に続くのでしょうか。
3,食品の輸出ができないなど、漁業者への風評被害も含めて経済的な損失は評価されているのでしょうか。
4,気がつかないうちに自然環境が破壊されていく。環境負荷への責任は誰に、あるのか示していただきたい。
JCF理事長 神谷さだ子