現在アインカワ地区には多くの難民が暮らしていますので国連はもちろん、国際NGO、バチカンなど様々な団体による支援が行われています。それにともないキャンプの様相も日々変化しています。現地で医療支援を行うナガム先生によれば、教会敷地内でのテント生活から、供与されたコンテナ生活へと変わってきたということです。
またアインカワ地区に建設途中のモールがありますが、このモールの建設計画を一時中断して難民用のシェルターとして用いるようになったとも。このように移り変わる難民の生活について現地メディアも伝えていますので、それをご紹介します。
アインカワモールで暮らす難民、支援の遅れと停電に悩む
冬が迫るこの季節、数百家族がアインカワ地区北部にあるモールに移り住んだことは状況改善への第一歩である。モールへの移住については各地域(ナイナワー県のバグディーダ、バルテッラ、カルマリースなど)の難民コミュニティから報告を受けていたが、わたしたちは移住が完了した現在彼らがどのような状況にあるのかを知るべく取材を行った。
モールの避難民サイフ・カリームさんはモール生活の問題について「現在私たちは支援全般の遅れと長い停電に悩まされています。」
また、同モールで暮らすS.Kさん(女性)は「冬が到来しているのに湯沸し器がありません。」と語った。またS.Kさんは全般的な支援の遅れにについて「もちろん、わたしたちのために様々なNGOや教会が可能な限りの支援を行ってくれていますが、今私たちに必要なのものは日用品を買うためのお金です。それというのもここにいるほとんどの人は職を失っていますから。」と語った。
現在モールで暮らす家族数について難民キャンプ委員会に尋ねたところ、サハルナイナワー地方(キリスト教徒が多く住むナイナワー県北東部)から避難してきたおよそ375家族であり、彼らはモール内に設置されたコンテナの中で暮らしているということだ。
モールで暮らすミハエル・イブラヒドさんは「およそ400家族を避難民として受け入れてくれたアインカワ地区の教会に深く感謝しています。彼らはわたしたちのために最善を尽くしてくれました。」と話した。
彼らのほとんどの望みは彼らの家、彼らの故郷に帰ることだが今のところその望みは実現していない。その望みの実現はいつになるのだろうか。彼らや私たちにその答えをもたらしてくれる未来を待つばかりだ。
写真、記事はアインカワ.COMより
http://www.ankawa.com/forum/index.php?topic=759084.0
こうした状況を少しでも改善すべJCFは尽力していきますので、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
JCF スタッフ