11月14日(木)~16日(土)まで福島を訪問しました。

いわきでは夏の保養に来て下さった2名のお母さんと面談。台風19号でも被災された地域があり、家の2階まで浸水したり断水が16日続いた地区もありました。学校給食はパンだけの日もあったそうです。今尚避難所で暮らす方もいます。郡山、本宮市、相馬市、須賀川市での被害が大きかったようで、郡山市内の川沿いにある体育館は1メートルも浸水して再開の目処が立たないと言っていました。

 

浸水の高さがわかる体育館

 

隣接するゴミ置き場も満杯でニュースになっていました。

いわき市の方によると県が行っていた子どもの甲状腺福島県民調査のお知らせは今年は来ていないそうです。安定ヨウ素剤は常に持っている方といない方がいます。時間が経つと関心も薄れてしまうようです。震災後は必要とされたガイガーカウンター(ポケット線量計)もそろそろ必要となくなったようで、郡山市の団体に10台お貸ししていた物は今回引き取らせていただきました。「こんな日が来るとは思わなかった」と言っていましたが本当に二度と使う日が来ることのないようにしたいですね。

三春町在住の女性はまだガイガーカウンターを手元に置いておきたいと言って更新しました。周りがあまりにも関心がないので「どうしてだろう?」と思ってきた。ご自身は震災後は鳥も少なくなって、鶯の声も違う、トンボの飛び方や虫の様子も違うと感じているとおっしゃり、やはり自分で調べ、感じたことを確認しながら暮らして行きたい様子でした。

南相馬までカーナビ任せに車を走らせてたら、それは浪江に向かう道で、紅葉がとても綺麗でした。

初めて通る船引や葛尾村からさらに進むとだんだん山道に入り、だんだん線量も上がり、1μSV/hが続きました。引き返すのも時間がかかりそうだったのでそのまま進みましたがどうやら帰還困難区域に入ってしまったようです。山道なのにトラックも多く、一人で車を走らせるにはちょっと怖い道でした。

しばらく行くと2年前に訪れた浪江牧場が見えました。あの牛たちは無事だったのか?エサの支援は足りているのか?気になりました。

そして無事南相馬に到着。台風19号の後の大雨で南相馬市内も浸水した地域がありました。相馬市の被害も大きかったようで避難所に避難した人もいましたが訪問した日に避難所は閉鎖されました。しかしまだ震災後に作られて空きのあった仮設で過ごしている人もいるようです。安心して眠れる場所に落ち着いてほしいと思います。

南相馬では震災後、市民が街の再生に動いて様々な施設や学びの場が開かれ、それが引き続きさらに広がっている様子が伺えました。以前は子どもが外で遊ぶ姿を見ることがなかったのですが、今回の訪問では家族そろって公園で遊ぶ様子を見ることが出来ました。

皆さん助け合って必要なことを自分たちで模索しながら築いていました。 その学び合いにヒントをもらってこれからJCFが出来ることを提案していきたいと思います。

ピンピンひらり

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