☆第1部 2013/4/28 午後13:00〜14:30
Mウィング 3ーB 参加費無料
「甲状腺診療の実際」
遠藤清次医師(福島県南相馬市絆診療所長)
遠藤先生は震災前は、南相馬市立小高病院の病院長をされていましたが、2012年の5月南相馬市鹿島区の仮設店舗に絆診療所を開設。鹿島区の仮設住宅に入居している小高区の住民の方々を中心に診療を続けていらっしゃいます。
南相馬市では多くの方が甲状腺の超音波検査を終えています。いわゆるA2(超音波検査で5ミリ以下のしこりや20ミリ以下の嚢胞があるもの)という結果は、多くのお母さん達に不安と衝撃を与えました。
遠藤先生は元々、甲状腺診療が御専門です。こうしたお子さん達に、一人ずつ丁寧に診療を続けていらっしゃいます。以前は不安と怒りでいっぱいだったお母さんが、定期的にしっかり健診を受けることで、子供を守って行こうと前向きになっています。
多くのお母さんが不安になっている甲状腺診療について遠藤医師から具体的なお話を聞きましょう。
☆第2部 2013/4/28 15:00〜16:00
Mウィング 6Fホール 参加費無料
「〜私の一番の希望たち〜」
松本蟻ヶ崎高校演劇部
作/演出 日下部英司
この台本に取り組み始めて1年が経ちます。1年前を思い出すと、私達は福島のこともチェルノブイリのこともまだまだ知りませんでした。しかし、この作品と向き合い、原子力発電所の運転員や消防士、その家族を演じることを通して、チェルノブイリだけでなく日本の問題も見つめることができました。チェルノブイリの25年には程遠いたった1年の積み重ねではありますが、作品に反映したいと思います。
蟻ヶ崎高校演劇部部長 丸山恵利奈
「叙事詩のように」というのが、この台本を書くときの私の意図でした。
大きな出来事が推移するとき、どのような形であれ、そこに関わらざるを得ない多くの人々がいます。予告なく運命が変わり、事態に翻弄され、予想もしない形で不意に転機が訪れ、偶然の何かが明暗を分け、時として生死をかけざるを得ない過酷な状況を人々にもたらしながら、歴史は少しずつ回るのでしょう。
その時、たとえばひとつの家族の崩壊は、大きな全体の崩壊の縮図なのではないでしょうか。チェルノブイリでも、25年後の日本でもそれは同じなのだと思います。
その時それはどんな光景だったのか、そこで生きた人々はどんな思いだったのか、私はそれを見たいのです。それが私が台本を書く理由なのかもしれません。そしてそれを書こうとすれば叙事詩のように成らざるを得ないのだと自分では思っています。
<蟻ヶ崎高校演劇部顧問 日下部英司>
【キャスト】
ユーリー・キルシェンバウム…仙波菜野子
ニーナ、ヴィクトリア…宮澤愛香
サーシャ…丸山恵利奈
レオニード、男B…熊谷こえだ
ジャトロフ、男A…中野将綺
アキーモフ…常田唯衣
【スタッフ】
演出…日下部英司・蟻ヶ崎高校演劇部
音響…由井智也
照明…蟻ヶ崎高校演劇部
衣装・メイク・ヘアメイク…宮澤愛香・熊谷こえだ
小道具…丸山恵利奈
舞台美術・大道具…中野将綺・常田唯衣
松本蟻ヶ崎高校演劇部の高校生がチェルノブイリを伝えます。
是非ご覧下さい!