震災から3年半が過ぎ、放射能による健康への影響を気にする方が表面的には少なくなってきた感じがします。JCFに寄せられたご寄付によって行っている信州大学病院での血液検査、尿検査、諏訪中央病院で行っている甲状腺エコー検査を希望する方からの問い合わせも少なくなりました。時が経過したからといって心配はゼロになったわけではありません。先日13日の朝日新聞に、福島でお母さんたちの心に向き合っていらっしゃる精神科医、香山雪彦先生の記事によると、先生は福島市内で3歳から6歳のお子さんを持つ母親約250人に対して、昨年末から今年1月にかけてアンケートを取ったそうです。結果をまとめると4人に1人にあたる24%が抑うつ傾向が強いという結果がわかりました。お母さん達は放射能の問題の受け止め方に周囲との温度差を感じ、「気にする私が変なんだ」と無理に抑制したりすれば、心も体もバランスを崩すのは当然だと思います。毎年行っていた放射線の専門家のおはなし会を今年はやめようと思っていた福島市内のある保育園が、確認のためアンケートを取ったところ、大半の保護者が講演を聞きたいと答えたそうです。出来れば大きな講演会よりもグループミーティングなどで、不安を持っている参加者の体験などを話してもらうことが大事だと先生は語っておられます。JCFでは信州大学の学生の協力を得て、学校給食の食材を測定しています。検出されることはほとんどありません。しかし検出されなくても測り続けてゆく事が大事です。信州大学病院での血液検査、諏訪中央病院での甲状腺エコー検査の受付もしております。検査を希望する方、一度受けたけど1年以上経ち、経過を知りたい方などJCFまでご相談ください。

ピンピンひらり

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