しかし、財政的、政治的に不安定なイラクではこうした取り組みにも関わらず、医療分野への外国投資を呼び込むことは非常に難しい。
( バスラ小児がん病院の患者。 病院が効果的に運営するには、保健省から4倍の資金が必要であると管理者は言います。 REUTERS / Essam Al-Sudani)
イラク政府が抗ガン剤を製造するためにモスルに建てた工場が、2017年砲撃によって無残に破壊された写真の痛ましさはこの国に対する投資リスクを人々の心に刻み付けた。
さらに安定した金融部門はなく、リソース(財源)を巡る政府内の派閥争いが、ものごとを進めるにあたり大きな障害として立ちはだかる。
保健省海外医療プログラムのアーミル・アブドゥル・サーッダは「保健分野に対する海外投資はない」と述べる。
「海外投資を呼び込むには治安の安定化、また電気などのインフラが充実していることが不可欠だ。さらに我々の金融部門はグローバルファイナンス(国際金融)に対応できる体制を整えていない。国境すらコントロールできていない。我々が抱える問題には政府ですらコントロールできない問題がたくさんあるのだ」
これはロイター通信が作成したイラクの医療事情レポートを翻訳したものです。
イラクの医療事情問題の把握にとても役立ちます。
英語版 https://www.reuters.com/investigates/special-report/iraq-health/
アラビア語版 https://ara.reuters.com/article/topNews/idARAKBN20P1ZF