難民キャンプでの火災
難民キャンプでの生活はどの季節でも厳しいものです。特にイラクでは夏は50度近くまで気温は上がりますし、冬は寒さと雨が問題になります。また問題の一つに火災が挙げられます。
11月24日、ドホーク県スメイル郡にあるハーニク難民キャンプで三件の火災が発生したということです。報道によると火災はそれぞれ別に発生し、一件目は夜中の12時頃、二件目は午前5時頃、三件目は午前9時頃だったということです。幸いにもこの火災による犠牲者はいませんでいた。メディアによると火災の原因はテントの質が悪いことと、電気がないために難民が移動式コンロを使う機会が増えるたためだとしています。また、ここでは10月20日にも子供二人が死亡する火災が起きていました。
ここスメイル郡にはシンジャール(ナイナワー県東部)から避難したヤズィデイ教徒11000家族がおり、そのうちの3000人がハーニクキャンプで避難生活を送っています。
またハーニクキャンンプの冬の様子を伝える映像がありますのでご紹介します。(10月20日のニュース映像です。)
「ここは人間が住むところではありません。私たちには雨風をしのぐものもありません。雨は川のようになって私たちの持ち物をさらってしまいました。」
「コンテナが欲しいです。テントは役に立ちません。」と難民は語っています。
現在、クルド自治区難民救済オペレーション室では難民救済のために50億ディナール(約5億円)を用意し、テントの下をコンクリートで固める基礎工事を行うとしています。しかしキャンプ委員会はイラク中央政府や国際NGOなどの支援がまだまだ必要であると訴えています。
シンジャールから避難したヤズィデイ教徒11000家族、がこのスメイル郡に避難し、このうちの3000人以上がここハーニクキャンプで避難生活を送っています。