JCFによるイラク支援のためイラクに滞在していた加藤が一時帰国したのを機に、昨日16日事務局の3階会議室にて報告会を開催しました。松本に滞在するイラク小児科医のリカー先生も日本語で発表し、日頃JCFを応援して下さる方々や報道関係の方が報告に耳を傾けました。

この事業は日本NGO連携無償資金協力プログラムの一環としてイラク国内避難民に対する医療支援を行っています。スタッフが滞在するアルビル県はイラク北部にあります。その中のアインカワ地域に約5万人の避難民がいます。JCFは教会の運営するマルチシムーニ教会クリニックに薬を提供したり、保険局へエコー機材などを提供してきました。避難民には精神的なサポートも必要としています。JCFスタッフに同行し6月にイラク訪問した看護師の飯干さんはガンで左腕を失くしたマジットくんを元気づけようと、日本の有名なサッカー選手のサインを入手しスタッフを通じて渡すことが出きました。

理事長の鎌田は今年に入り3回イラクを訪問し、健康講話をしました。避難民は精神的な不安から薬を過剰に欲しがる傾向がありますが、病気にならない工夫をユーモアを交えて伝えることも大事な事です。皆さん着の身着のままで逃げてきたのでIDや身分証明を持っていません。なるべく費用の掛からない場所に移動するのでそのたびに持病の事や飲んでいるお薬の内容を説明するのは難しいということでJCFスタッフが健康手帳を作成しました。現在、現地スタッフによって活用が始まっているということです。

今後も支援を続けます。「自分の故郷に帰れる見通しが付くまで見守っていきたい」と加藤がコメントしました。

2次事業では今まで行ってきた緊急支援をもう一歩進めたいと思っています。

ピンピンひらり

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