Jim-netとJCF共同で行っているクラウドファンディング 「#イラクにマスクを」への皆様の温かいご支援により、ハルシャムPHCに支援物資第一弾を届けることができました。心より御礼申し上げます。どうもありがとうございます。そして今回のクラウドファンディングを提案してくれたJim-netの皆さんありがとうございます。
支援物資第一弾の詳細は以下のリンクよりご覧ください。
Jim-netブログ「第一回ハルシャムPHC感染症対策支援を実施しました!」
以下のサイトより引き続き皆様からのご支援を募っております。
https://syncable.biz/campaign/1115#
ハルシャムPHC(プライマリ・ヘルスケア・センター)はイスラム国から逃れてきた避難民に医療を届ける目的で設立されました。イスラム国に占領されたモスルは日本でいえば大阪のような大都市です。それが陥落し、膨大な数の避難民がクルド自治区に逃れてきました。当時、病院は避難民で溢れ、地元住民が医療を受けれられなくなり、地元住民と避難民の軋轢が大きくなっていきました。
そのような中、地元住民に掛かる負担を軽減するため、避難民として離散してしまったモスルの医療従事者を集め、避難民によって避難民に医療を提供できるようにしようと作られたのがこのハルシャムPHCでした。避難民のために作られた医療施設でしたが、結果として避難民だけではなく、これまで医療にアクセスできなかった地元住民が避難民によって医療を享受できるようになりました。現在は避難民にとっても地元住民にとってもなくてはならない施設です。
この施設はクルド自治区の中でアラブ人避難民が勤務するという公立医療施設としては非常に稀なところです。アラブとクルドでは行政区分も異なり、本来は保健サービスもそれぞれが独立して行っていますが、ここではこうした行政区分を乗り越えて互いに協力し合うことで避難民も地元住民も相互に恩恵を受けることができるようになったのです。
クルドとアラブという行政区分によって限定されない曖昧な医療施設ですが、戦争などの災禍によってたくさんの避難民や民族が移動するこの時代、この「曖昧さ」こそが大切であり、明確な線引きを行うことによってリソース確保するよりも、明確な線引きを行わないことによって生まれる互恵関係を醸成することの方がより大切だと私は考えています。
財政的にもひっ迫し、診療所の発電機燃料を賄うだけでも四苦八苦するハルシャムPHCですが4年間なんとか運営してきました。同地域では、まだまだたくさんの避難民が避難生活を送っており、こうした方々の健康を守るためにもハルシャムPHCはその役割を果たしていかねばなりません。
そんな中で新型コロナウィルス感染が世界中を蔓延、イラクでも感染が広がりました。ナジュムッデイコロナウィルスムPHCセンター長は新型コロナウィルス感染拡大の第一波においてアルビルの検疫の現場責任者として拡散防止に尽力しました。ロックダウン中はPHCも閉鎖していましたが、再開してからは多くの地域住民の医療を支えています。先日1名の感染患者が見つかり、他施設へ移送しました。感染対策をしっかりすることで地域の医療を、住民を守ることができます。そのために今回の支援物資であるマスクやグローブ、ガウン、フェイスシールドなどはとても大切な役割を果たします。
ハルシャムPHCがコロナ禍を乗り越えて今後もその役割を果たしていけるよう、皆様の温かいご支援をどうかよろしくお願いいたします。
◆◇クラウドファンディング詳細ページ ◆◇
https://syncable.biz/campaign/1115/
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よろしくお願いします!!!
ピンピンひらり
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