私達、JCF/日本チェルノブイリ連帯基金は、1986年4月26日のウクライナ共和国、チェルノブイリ原子力発電所の大爆発事故による放射能被災地への医療支援と交流活動を20年に渡って続けてきました。
 長野県に居ましても、この度の福島第一原発の事故と、収束のつかない原発の状況に胸がつぶれる思いです。何とか私達のできることで、皆さんに添いつつ、応援をしたいと思っています。
 拡散した放射性物質によって、一番健康被害を受けるのは、乳幼児、細胞分裂のさかんな成長期の子ども達です。そして、これから出産の可能性がある女性達は、生まれてくる赤ちゃんへも影響を及ぼすことから、被ばくを避けてください。
 チェルノブイリ事故では、小児甲状腺がんがロシア・ウクライナ・ベラルーシで5000人余り発症しました。もともとヨウ素を食べ物から取る習慣がない地域で、情報が遅れたことなど、日本とは状況が違いますが、毎日TVニュースで発表される数値をどう理解すればいいのか、「ただちに健康に影響はありません」という言葉は納得できません。
 たとえ低い線量であっても、食べ物や呼吸と共に体内に取り込まれ、内部被ばくを起こし、晩発性障害といわれるさまざまな疾患となって、発症します。
 チェルノブイリの活動中に、がんに至らなくても、子ども達の免疫能が落ち、風邪を引きやすくなった、疲れやすくて体育の授業を最後まで受けることができなくなった、という声をよく聞きました。お母さん達は、自分が注意してやらなかったから、と心を痛めていました。

 私達JCFは、子ども達や妊婦さん、赤ちゃんを抱えたお母さん達を、長野県に避難していただきたいと思っています。
 それぞれにご事情があると思います。しかし、協力することで問題が乗り越えられるのであれば、解決していきたいと長野県内の有志とネットワークを組んでいます。

 東電の修復計画には、まだまだ不測の事態が続き、長期に渡る防護対策が必要だと思われます。
 皆さんからお話を聞かせていただきながら、具体的な情報提供もしていきます。
どんなことでも、長野県松本市のJCF事務所にお問い合わせください。

ピンピンひらり

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