日本チェルノブイリ連帯基金とは

日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)は、1991年1月に設立されました。チェルノブイリ原発事故の影響と思われる病気が多発しているが、自国の医療だけでは救えないというロシアの友人からのSOSがきっかけでした。

実際に被災地を訪れてみると、汚染の影響は膨大な規模で測り知れず、人々の未来に暗い影を落としていました。
さらに旧ソ連邦の崩壊以後の経済混乱によって医薬品、医療機器は手に入りにくく、しだいに患者が増えてくる中で治療は最悪の状態に陥っていました。

日本であったなら、必要な医薬品が手に入れば、救える子どものいのちもたくさんあったのです。

わたし達は医療、物理の専門家、広く一般の方々に協力を呼びかけ、被災地ベラールーシの医療者とともに実態の調査を開始し、医療品、医療機器の供与、医師の研修などの支援活動をしてきました。

同時に俳優、歌手、写真家、画家らの協力で、日本国内へ被災地からのメッセージを伝え、被災地の人々と関わりが持てるような活動も展開しています。

原子力発電所の事故に国境はありません。 被害にあってしまった人々の声を聞いて下さい。そして共に支えあっていきませんか。

日本チェルノブイリ連帯基金の概要

設立:1991年1月
目的:チェルノブイリ原子力発電所事故被災者への医療支援
これまでの支援実績:

  1. チェルノブイリ原子力発電所事故による放射性物質汚染地のこども達の甲状腺がん調査
  2. 体内被爆者に対するNK(ナチュラルキラー)細胞活性についての血液学的調査
  3. 国立甲状腺癌センター(ミンスク)、ゴメリ州立病院、チェチェルスク地区病院への医療資材の供与
  4. 国立甲状腺癌センター(ミンスク)への技術供与
  5. 信州大学病院医師等によるゴメリ州立病院での末梢血幹細胞移植における医療協力
  6. 19年間に渡る92回の訪問団の派遣
  7. ベラルーシからの医師の招聘および日本国内での治療方法の研修
  8. 日本・ベラルーシ間の文化交流