ブックタイトルグランドゼロ107号

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概要

「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。

8開設準備中のPHC でテレビ局の取材に応える鎌田理事長(左端)と声をあげてくれました。 翌日僕が診療に出向くとみんなが握手をしてきました。前日の「ごくろうさん会」がよほどうれしかったのでしょう。ルド人が支配し、両者はあまり仲が良くありません。いっしょに仕事をすることは非常に少ないと言います。このPHC診療所はクルド自治区にあり、ここにはもともとはクルド人が住んでいました。クルドでは医師不足のためこの二つの地域には病院も診療所もまったく無かったのです。モスル地域から避難して逃げてきた医療従事者がこの診療所で働くことになりました。診療所の土地と建物はクルド自治政府が提供し、医療従事者などのスタッフは中央政府がまかなう。JCFが医療機材を提供して、両者をつなぐ役割を果たしたのです。 この地域はアラブ人の難民が増えてきたために、アラブ人のドクターが働く場を提供する意味もあります。これは日本人のおかげだとアラブ側もクルド側も言い出しました。みん感謝状に、にっこり 人間はみないっしょです。心はひとつになります。 JCFは更に新しい事業を始めました。再度外務省NGO連携無償資金協力(N連)からサポートを受け、JCFのイラク事務局があるアルビル郊外の都市難民の人たちの地域に2カ所のプライマリーヘルスケアー診療所(一次医療施設・PHC)を開設するお手伝いもしています。心電計や超音波機器、生化学検査、診察台やベッドなどの装備の援助をしました。開設準備中のPHCには保健局長もやってきて、これはとてもすごいことだと言ってくれました。 イラク中央政府はアラブ人が支配し、クルド自治区はク