ブックタイトルグランドゼロ107号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
43ラジオ・フォーラム・ファンの集いFINAL (三月一一日夜 新宿 ロフトプラスワン) 小出裕章氏が原発事故を正面から語り続けた毎日放送「たね蒔きジャーナル」が終了に追い込まれた後を継いで、真実を伝える『良心の声』を守り抜いた独立系ラジオ番組「ラジオ・フォーラム」がこの三月で終了となりました。 ネオンの電光と繁華街の喧騒を潜り抜けて地下の会場に集った聴衆は、かつて、ナチスの台頭に抗う市民が覚えたであろう憤ふ ん怒ぬと驚きょうがく愕を、我が身に滾たぎらせたのでした。 『今、時代が戦争にすべり落ちようとしている』(小出) 「緊・急・事・態・条・項・」は、「国家の安全」を標榜する政権が、未だに疼うずく悲傷をも政治的に利用しようとする陰謀です。 これから始まる幾世代にも亘わたる苦闘に備えるために、託された声を運ぶ器の働きが、今、必要なのです。※四月「市民のための自由なラジオLIGHT UP!」 が新たにオンエアします。三一一シンポジウム「福島を忘れない」(参議院会館講堂) 国際環境NGO ( 認定NPO法人) F o E Japan の主催による集会には、ドイツの関係者を含め全国津々浦々から、四百名以上の市民が参加しました。 五年を経て、隠された真実を明らかにし、問うべき責任を問い、今も拡大する事故被害を確認し、顕在化する被曝の影響を見据え、地球の未来を語り合いました。 飯舘村の酪農家・長谷川健一さん。現在京都府在住の、福島市からの避難者・宇野朗子さん。最近、福島市からの避難を決断された主婦・押山靖子さん。 無残に奪われた故郷の生活、家族の歴史、子どもの未来。 米国の生物学者メアリー・オルソン女史は自らの発言を、 「もしも私が母親だったら、子どもと汚染地を離れます」という、痛切な悔恨と共感に充ちた一言で締めました。 米国人として初めて広島平和文化センター理事長に就任したスティーブン・リーパー氏は、平和への悲願を籠めて、 「『核は悪!』何よりもシンプルなこの標語を広めよう!」と訴え、会場から割れんばかりの拍手を受けました。 「避難指示の解除」、「帰還促進政策」、「賠償の打ち切り」、「小児甲状腺癌の多発」‥‥。満田夏花理事がいみじくも『人間なき復興』と呼んだ、「小さき声」の黙殺です。