ブックタイトルグランドゼロ107号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
41政府や環境省を直接批判している様子が珍しく、驚いた」と、「驚いた」という感想が多かったです。上映後の懇談会にも多くの人が残ってくれ、私たちメンバーとの交流を深めました。 実は上映会のあった3月13日にはマインツのあるラインラント・プファルツ州(以下RP州)を含む3州で州議会選挙がありました。5年前の州選挙は福島原発事故の直後で、当時は反原発の緑の党が大躍進をし、メルケル首相は「福島で負けた」というコメントを出しました。メルセデスベンツやBOSCHなど大企業が本社を置くバーデン・ビュッテンベルク州(以下BW州)ではドイツ初の緑の党の州首相が誕生しました。そしてご存知のとおり、その直後にメルケル首相は2022年までの原発からの完全撤退を表明しました。 今回の選挙で、緑の党はRP州と旧東独の1州で軒並み票数を減らしました。ただしBW州では前回よりさらに得票率を伸ばし、第一党となりました。これは歴史にのこる選挙結果です。 ただし喜ばしい結果ばかりではありません。残念ながら「ドイツのための選択肢」という難民排斥をうたう新右派政党が台頭し、3州すべてで2桁の投票率を得ました。民度の高いドイツにおいてでさえこのような党が大躍進した背景には、難民流入によって自分たちの生活が脅かされると考えている市民が多いことがあります。これを嘆いていても仕方ないので、私はマインツでの難民支援を通して、今住んでいる世界が少しでもよりよい場所になるよう家族や友人とともに行動していこうと思います。上映会後の懇談会も大盛況、左端の子どもを抱いているのが柳田さん