ブックタイトルグランドゼロ107号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
40ドイツ・マインツのエコ生活便り柳田逸枝(マインツ友の会)2015年マインツ国際文化祭 東日本大震災と福島の原発事故から5年にあたる今年、マインツ友の会では3月13日に舩橋淳監督の『フタバから遠く離れて』というドキュメンタリーの第1部と第2部を上映しました。 これは福島原発の事故のあとに故郷を追われ、埼玉県の廃校になった高校や仮設住宅などで避難生活を送ることを余儀なくされ、生活の再建をこころみながらも途方にくれることも多々ある双葉町の住民の生活を追った作品です。私たちはまず「原発事故のせいで故郷に帰れなくなった人たちが今でもいるし、これからもい続ける。原発が存在し続ける限り、同じ悲劇が繰り返される可能性がある」という事実を忘れずにいる努力をしたいと思い、さらにドイツの人々にも双葉町の置かれた状況を通して日本の現実を知ってもらいたい、という気持ちもあって、今回の上映会を企画しました。 準備の時間が短かったにも関わらず、当日は盛況でした。第2部には90名近い観客が入りました。友人の一人は3カ月の赤ちゃんを抱いて来てくれました。ドイツ人観客からは「問題は山積みなのに、まったく解決されていかない様子に驚いた」「双葉町の市民との対話がないまま政府が中間貯蔵庫を作ろうとしているのに驚いた」「前双葉町町長や町民など、日本人としてはかなりはっきり強いトーンで上映会の食品販売スタンド( スタッフのTシャツは5年前募金のために「森の国日本」をイメージして作ったもの)