ブックタイトルグランドゼロ107号

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概要

「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。

35た。女性や子どもが日常ガラスバッジを装着しなければならない状況は異常である事を再認識して下さい。3月28日はスリーマイル島、4月26日はチェルノブイリ原発事故のメモリアルデーです。もう二度と同じ過ちを起こさないように一人ひとりが自分の問題として考えて欲しいです。子どもの遊び場支援 時間の経過とともに必要とされる支援も変わってきます。現地でお話を聞くと、子育て中のお母さんの中には数日でも日常と違う環境での保養を希望する方もいます。子供の健康状態が気になるというお話を耳にします。震災後、外遊びが減り、無邪気に草木に触れる事ができなくなり心と体に影響が無いとも限りません。障害を持つお子さんは環境が変わると対応も大変なので保養にもなかなか出かける機会が少ないそうです。そこで来年度JCFは発達障害のお子さんに対する遊び場支援を行うことになりました。 指導してくださるのは「ふくしまをリハビリで元気にする会」理事でもあり、作業療法士、介護支援専門員、感覚統合療法学会認定訓練士の資格をお持ちの岡本宏ニ先生です。南相馬では絆診療所での健康体操でお世話になっています。東北震災後に子供の遊び場の必要性を感じ設立当初は5家族の参加から始め、今では30家族まで増えたそうです。 先生の遊び場は家族と一緒が基本です。家ではできないダイナミックな遊びをたくさん行うと家庭では見せない表情が見えてきます。「頬の筋肉があがると精神を安定させるセロトニンが脳内に流れ出すと言われています。楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのです。この感覚を伸ばすために、友達と遊ぶことが難しい子どもほど思い切り体を使って遊べる場(機会)が必要なのです」。(はあとふる・ふくしま2014年5月号より) 感覚統合的な遊びを行うため、トランポリンや滑り台など大きな遊具を使います。怪我のないように介助が必要です。介助には将来理学療法士や作業療法士、教員を目指す学生などに関わっていただきます。遊び場支援は周囲の人が発達障害への理解を深めるきっかけにもなります。岡本先生は「障害者だけでなく皆で遊べる場にしたい」とおっしゃって下さいました。 遊具は移動した先で組み立てができる様に手作りです。製作や運営に多くの費用が掛かります。是非子供たちのためにもご支援をお願いします。