ブックタイトルグランドゼロ107号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
33らないものにお金を掛けていたことや、本当には必要なかったものにとらわれていたこと気づきましたね」「大変な状況の中でもガソリンスタンドに並び、略奪も無かった皆さんの事を海外の人は感心して見ていたんですよ」と静かに語りかけました。 絆診療所の健康講話は仮設の住民の気持ちに寄り添っています。作業療法士の岡本宏二先生による運動不足を解消する健康体操も笑いが絶えず好評です。「診療所はお茶だけ飲みに来ても良いんですよね」と言う岡本先生の言葉に遠藤先生が大きくうなずきました。 狭い仮設住宅では小さな台所スペースで自炊することはなかなか大変です。まして一人暮らしの方は調理するよりもお惣菜を買って済ませる事も多いそうです。栄養管理士の鶴島綾子さんが明るく指導する料理教室は、狭い台所でも簡単に調理できる工夫が盛り込まれています。「これなら出来るかも」と家に帰って即実践につながっています。 何よりも家から少しでも出て、健康講話に参加し、皆と同じ時間を共有することが体にも心にも良い影響を与えています。元気な人は早く進む力もありますが、一番弱い人の立場に立って支え続ける絆一座の健康講話は仮設の住民の拠り所です。年賀寄附金とJCFを応援して下さる皆さんからの支援により行ってきた今年度の仮設住民に対する健康講話の支援は3月で一旦終了しますが、先生方は来年度も続けていくそうです。 どうぞ機会があれば今こそ福島を訪れてみてください。原発事故がどんな影響を及ぼすか? 環境ばかりでなく様々な格差や考え方の違いから人間関係まで亀裂が生じています。怒りの裏側には寂しさを感じます。遠藤先生がおっしゃった「いらなかったもの」に気づき大切なものに気づいたのは福島の方だけでは無いはずです。子どもは未来 福島の方々は外からの支援ばかりでなく、自力で立ち上がろうとしています。南相馬市内には子どもを持つお母仮設住宅の住民に健康体操を指導する岡本宏二先生