ブックタイトルグランドゼロ105号

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概要

「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。

モスクワ便り9月初旬は、モスクワでは伝統的に街の日──モスクワの誕生日です。この祝日は1847年に始まりました。初めは9月ではなく1月1日でした。モスクワ建都700年の年のことでした。一連の行事には、クレムリン修道院の荘厳なお勤め、他の教会の祈祷があり、鐘が鳴り、夕刻、街はイルミネーションで飾られます。1997年に伝統が復活し、今では、街の日は、年毎に首都を祭り気分一色に変えてしまうほどたくさんの催しが繰り広げられています。各通りでは、コンサート、フェスティバル、大道芸など等が演じられています。さて、中でも最も興味深い企画は、スパスカヤ塔〝救いの塔”という国際軍楽フェスティバルです。1週間の期間中に、日本・ベルギー・イギリス・ギリシャ・アイルランド・スペイン・イタリア・中国・メキシコ、ロシアの10以上の軍軍楽隊が出演しました。お祭りの初日は、モスクワのメイン通りを楽隊の参加者全員でパレードします。翌日、彼らは、市内の公園で無料のコンサートを行いました。伝統にのっとり、赤の広場のフェスティバルでは、国の警備隊のリーダー達が小隊を組み、クレムリン学校の騎手を先頭に出演し、子ども達のために、いろいろなよく知られた遊びで子どもの国を創り上げました。赤の広場に向かうフェスティバルの最高潮は、参加者全員──約1500人の奏者からなる混成音楽隊です。美しく古い寺院の壁にかかる光のショー、花火の連発の下で、彼らはいっせいに最後の演奏をしました。モスクワの街の日が終わると秋の定期市が始まります。収穫祭〝モスクワの秋”です。1カ月間25のパビリオンで、ロシア・ベラルーシ・カザフスタンの農場主達はモスクワっ子達に独自の農産物を展示し、料理学校の職人達は、調理したパンやピロシキを紹介します。新しく美味しいタルトレシピのコンクールもあります。最も美味しいものは、〝モスクワ”という名で街のお菓子屋さんのシンボルになります。ロシアには、すでにかつてのソビエト連邦のすべての国民に有名な名前のタルト──〝キエフ”〝プラハ”〝レニングラード”があります。〝モスクワの秋”フェスティバルの主催者は、二つの楽しい競技を行います。伝統的なロシアのパン食い競争と国際トマト食い競争です。数時間後、モスクワのトマト食い競技は、ギネスブックに記録されます。イリーナ・ニコラエワ(モスクワ事務局)