ブックタイトルグランドゼロ105号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
27明日に羽ばたく平和コンサート指揮者・柳澤寿男と松本&郡山の子どもたち横内香苗(事務局)可能にしてゆく「子どもたちを守りたい」という願いから24年前からチェルノブイリ原発事故被災地に関わり、その後イラク、福島と放射能や戦争による被災地を支援して来たJCFは、戦後70年の節目である今年、核のない平和な社会を祈願する平和コンサートを企画した。タイトルは未来への希望を込めて「明日に羽ばたく平和コンサート」とした。支援して来た郡山市は松本市と同じく音楽が盛んな「楽都」でもあり、昨年に続き音楽団体を招待することにした。福島県人会メンバーの紹介によりこの企画への参加に応じてくださったのは、郡山市で40年の活動を続けているFCT郡山少年少女合唱団。郡山市は福島第1原発から約60km。東北震災時、震災による恐怖や放射能の心配は想像を絶するものだったに違いない。困難な4年の歳月を乗り越えて活躍する子どもたちの美しい歌声を一人でも多くの方に届けたいと思った。さらにオーケストラの演奏でコンサートを盛り上げたいと思い、出演を依頼した指揮者の柳澤寿男さんが快く応じて下さった。まだ奏者も決まらない1月に、曲目だけが決まってきた。その日から始まった準備は簡単な道ではなかった。特にオーケストラメンバーの招集には苦労した。柳澤さんが提案して下さったサン=サーンス作曲の「動物の謝肉祭」を演奏するには最低25名の奏者を集めなければならない。ピアノは柳澤さんの奥様の吉村美華子さんが引き受けて下さった。4月になっても奏者が数名しか決まらない状況に不安になり「曲目を替えて奏者を少なくしましょうか?」と提案した私に対して柳澤さんから返って