ブックタイトルグランドゼロ105号
- ページ
- 24/64
このページは グランドゼロ105号 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは グランドゼロ105号 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
24診療所が始まって3年半が経過し、この仮設店舗周辺には幾つもの住宅が建設され、まるで大きな住宅展示場があるようだ。約2~3割の人達が新しい生活拠点へと移って行った。仮設を出る人、それを見送る人、そして近隣が空いた仮設住宅で今まで同様に生活する人、不安や心配は人それぞれに異なる。そんな心の葛藤を日々感じている。仮設住宅に暮らす人々の話を聞き、往診に行って実際に生活を目の当たりにすると、いかに困難な状況であるかが分かる。家族がバラバラになり4畳半1間に1人暮らし、あるいは4畳半2間に2人暮らしという高齢者が多い。そこには、食(食事・栄養)・動(運動)・楽(楽しみ・生きがい)の問題がある。大人数で囲んでいた食卓は1人や2人だけの寂しいものに。出来合いの惣菜や弁当で済ますことも多く、野菜が不足している。狭い部屋で、隣の物音を気にしながらじっとしている生活のため、運動不足や閉じこもりになる。震災前にあった人と人とのつながり、仕事や役割、そしてその中にあった楽しみや生きがいがなくなっているようだ。この「食・動・楽」の問題が、少しでも改善するきっかけやヒントになれば、また、診療所へ行きたくても行けない人達がいるならば、こちらから出向いて行こう!その想いで、仮設集会場での健康講座を始め、3年目になる。テーマは、「食・動・楽」。医師、作業療法士、管理栄養士、飛び入り参加のボランティア等が講座の役者。座長の遠藤清次医師が「食・動・楽」の大切さを話す。顔なじみの医者が自絆一座が行く鶴島綾子(絆診療所管理栄養士)福島県南相馬市鹿島地区仮設住宅火を使わない簡単ちらし寿司を作る鶴島さん