ブックタイトルグランドゼロ105号
- ページ
- 11/64
このページは グランドゼロ105号 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは グランドゼロ105号 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
11また、保健局の副局長は「私は絶対にイラクを離れない。私はイラク人であることに誇りを持っている」と私に語りました。両者ともイラクにとどまりコミュニティを維持しようという目的を掲げています。私はこういう人々を応援してあげたいと感じます。現在はまだうまく協力関係が築けていないのですが、両者がお互いの不足を補いあい、同じ目的を持つ者同士、再び手を取り合うことができるように私たちもサポートできれば良いと感じています。行政や医療行政にも向けられるようになりました。実はマルチシムーニクリニックの設立当初は教会だけでなく、ニーナワー県(避難民の故郷)の保健局も設立、運営に携わっていたのですが、クリニックの運営方針を巡り対立してしまいました。人々が抱える政治、行政に対する不信は両者の溝を一層深いものにしています。しかし、両者の目的は一つでありここにいる人々を救おうというものです。彼らは両者ともにイラクに残ってイラクを再建しようと尽力しています。現在報道されているシリアの人々のように、多くのイラク人も既にイラクを脱出しましたした。しかし、教会側は「長い歴史を持つ中東のキリスト教徒の火を絶やしてはならない」と、ここイラクで踏ん張る努力をしています。