ブックタイトルグランドゼロ104号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
7し、安全確認等準備を万端にしてくれた。イラクの難民キャンプを廻っても、なかなか外国の医療支援団体の姿を見ることは少ない。JCFが国内避難民支援活動ができるのは、イラク戦争後JIM─NETとともに10年間、イラクの支援をしてきたことが大きい。イラク国内でも高い評価を得た地道な支援を続けてきたので、今回ISの迫害が始った後、すぐに支援に入ることができた。他の国の医療支援団体は、リスクが高くて支援をしたくても入りにくいのが実情ではないだろうか。10年間の支援実績による信頼はこの地域では大きいと感じている。イラクでいくつもの涙をみてきた。ドホークのヤズィード教徒の難民キャンプに入った時が、ちょうどヤズィードの旧暦新年だった。ヤズィードには新年にゆで卵に色を塗り子ども達がそれをぶつけ合って遊ぶお祭りがある。その卵が欲しいと言われて6500個のたまごを難民キャンプに支援した。また大王製紙からの緊急支援400万円と紙おむつや女性の生理用品の現物支援も届けた。この支援物資はとても喜ばれ、その後の巡回診療もぐんとしやすくなった。実はこの難民キャンプには、ISに7カ月間拉致されていた人達がいて、40人が診療を希望して集まった。小さい子どもたちの顔や足には見たこともない傷があった。ISから暴力を振るわれたのかと思ったのだが、どうもそのための傷ではなさそうだった。写真に撮って、帰国後、諏訪中央病院の専門医に見てもらった。拷問の跡ではなく、非定型抗酸菌症ではないかという。非定型抗酸菌は、結核菌と同様、酸などに強い抗酸菌の仲間で、非衛生で栄養が足りない時に発症するという。次回難民キャンプに入る時、この病気に効く抗生物質を届けることにした。難民キャンプの長老のような人がもう一人の診療を願い出た。25歳の女性で、ISに捕まり、奴隷としてシリアのイスラム国の首都と言われているラッカのISの戦闘員に売られたという。番兵がいなくなった時に逃げ出してトルコに渡り、昨夜この難民キャンプにやって来た。この女性はできるだけ遠い病院で産婦人科の診察を受けたいという。妊娠はしていなかった。さらに数日後、再び19歳の女性の同じような診察支援のリクエストがあった。若い女性達が性的虐待を受けている。ヤズィード教徒でイラクの国会議員でもある女性と対談した時、まだ4000人のヤズィード教徒が拉致されていると聞かされた。彼女が国会や国連でヤズィード教徒の人権が奪われ