ブックタイトルグランドゼロ104号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
48今号の一冊『東京プリズン』布山みな子(事務局)東京プリズン著者:赤坂真里発行:河出書房新社定価:1,800円(税別)ある友人に久しぶりにあったのは、安全保障法制関連11法案の閣議決定の翌日だった。彼は「福島原発事故処理も今の政府の動きも沖縄の状況も「敗戦」を「終戦」と呼び変えて、その責任をだれも取らず、敗戦の事実を誤摩化して、それをもたらした体制を延々と温存していることに起因している。この戦後日本の核心を分析した『永続敗戦論』(白井聡著・太田出版)は名著だ」と言う。友人の『永続敗戦論』が置かれた書棚の一角には、昭和天皇関連の何冊かの本、ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』などあの戦争に関連する沢山の本が並んでいた。その中に全く毛色の違う一冊を見つけた。「その本は白石が書いていることを小説で語っていて、めちゃくちゃ面白いよ」こうして赤坂真理の『東京プリズン』がやってきた。私の家には、何か隠されたことがある。そう思っていた。この扉から小説は始る。2009年、私(マリ)が夢を見ている。私が育った高円寺の古い木造の家。黒電話が鳴る。電話の向こうから1980年、15歳の私の声が「ママ?」と呼びかける。私