ブックタイトルグランドゼロ104号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
16れるようになればよいと思います。イラクの将来は?現在イラクはイスラム国の出現によって国内がバラバラになりつつあるということを先に述べました。しかし、まだ希望が完全に絶たれたわけではありません。5月にシーア派の巡礼者の一部がバグダードでスンナ派の寄進省を焼き討ちし、周辺のスンナ派住民の家屋が損害を受ける事件が発生しました。この事件が起きた時私は、今度こそもうイラクはバラバラになり、2006年に吹き荒れたような暴力の連鎖が再び到来するのではないかと思いました。しかし、その翌日、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルネットワーク(SNS)上で、シーア派市民が、損害を受けたスンナ派住人に対して、「無料で家を修理します」「私はシーア派だが、スンナ派は兄弟だ」といった和解と協調を求める声が拡散されました。「宗派主義にNO、イラクにYES」こうしたスローガンがSNSを飛び交ったことに私は感動しました。もちろんこうしたことができる市民同士の間では最初から問題などなかったのであり、こうしたことが不可能なところをどうするかに問題があると思います。これについては私自身も答えを持ち合わせていませんし、イラク人の間でも悲観的な見方をする人も多いかと思います。しかし、少なくともこのように協調を訴える人々がいて、こうしてメッセージを届けてくれただけでも、まだ大きな可能性は残っているのではないかと思わされます。もちろん時間がかかると思いますが、でもゆっくりやっていけばいいじゃないかと考えています。