ブックタイトルグランドゼロ103号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
焚き出し機動部隊の食卓ビニール袋で災害時にも美味しいオムレツ!3月8日(日)に松本市との共催で、東日本大震災避難者交流事業の一環として、「その時あなたはどうしますか?─大惨事から生き抜くヒント─」というイベントを開催しました。その中で、被災した時の炊き出し体験と、調理器具がない場合でも可能なあたたかいご飯の作り方のレクチャーがありました。今回は番外編として、この日学んだ非常時の調理法をお伝えしたいと思います。前置きが長くなりましたが、実際の調理はとってもシンプル。鍋でお湯を沸かして、台所用ポリ袋(透明ビニール袋)に入れた食材をボイルするという方法です。被災時、冷蔵庫の中身を取り出せる場合は、冷蔵庫内の食品から調理するのが基本という事です。例えば、お米と飲料水があれば冷蔵庫に残っている野菜とお味噌(又は塩など)をビニール袋に入れてボイルすれば雑炊が作れます。また卵があれば、ポリ袋に卵を割り入れ、塩やケチャップ等で好みの味付けをして揉みこんでボイルするとオムレツができます。冷蔵庫に牛乳やチーズなどがあるならば、それを加えただけで腹持ちがよくなりますし、とても美味しくなります。他にも同じ様な方法で、冷蔵庫に食材があれば煮物やハンバーグ、鯖の味噌煮などもできます。いずれの場合もポリ袋内の空気をなるべく抜いた状態でボイルするのがポイントです。またポリ袋に入れて湯煎するので、飲料水がなくてもその辺の雨水等を使用して湯を湧かしても良く、また飲料水でお湯を沸かした場は、そのお湯も飲める(汁物を作っても良い)という利点があります。いつ起こるのか分からない災害に備え、平常時に一度ご自宅でこの調理法を試して下さい。またガスが止まってしまった場合のことも想定して、ポータブルコンロやガスボンベ等を準備してお炊き出しのベテラン浅田修吉さんが、被災時に可能なくことも大切かもしれません。たくさんのレシピを紹介私の娘はまだ3歳なので今はまだきちんとは伝えることができませんが、成長と共にキャンプや庭での調理を通して、この方法を娘にも伝えていきたいと思います。52