ブックタイトルグランドゼロ103号

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概要

「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。

42第2部3・11から学ぶパネルディスカッション「その時、地域は?その時、学校は?」司会:桜井美智代さん被災現場から:植木宏さん・片寄伸裕さん学生:宮田翔大さん、岡崎友哉さん、米窪麻衣さん、片桐竜司さん植木さん、片寄さんからは、携帯も使えなくなった事、水・ガソリン・食料を3日分は備蓄した方がいい、車で逃げようとしても、道路が波打っていて危険だったことが報告された。それに、学生達は、先ず自らの安全を確保して逃げる。社会人となってからも防災意識をもって周りの人を助けたい。隣近所のお年寄りや病気の人など、日ごろから弱者の存在に気を配り、声を掛け合うことなど頼もしい意見が聞けた。会場からは、トイレの問題も重要なので考えておく必要がある、との意見も出た。松本市の備蓄について災害防止課の木下さんが報告されたが、初動3日間はご近所で助け合い、支えあって乗り切っていかなければならないだろう。そのためには、学んだことを身体を使った訓練で身につけ、シミュレーションしていかなければならない。炊き出し機動部隊みらいによる非常食調理と試食会浅田修吉さんの指導で、日赤松本市奉仕団、ガールスカウトの方たちが協力し、200人分の雑炊とオムレツが作られた。雨水でも川の水でも、お湯が沸けば、ビニール袋に食材を入れ、湯に浸けておくだけで、美味しいオムレツ、リゾット、さばの味噌煮や野菜の煮物までできる。阪神淡路大震災、そして東日本大震災で大規模な炊き出しを行ってきた浅田さんならではのアイディアだ。簡単な試食ではなく、皆さんの頑張りで、たっぷりといただくことができた。被災直後の小学校の体育館で、冷たいおにぎりと菓子パン、水が配られていたのを思い出す。温かいものが、不安の渦中にある非常時にいかにありがたいものか、細かな創意工夫が溢れていて、目からウロコの調理法だった。(本誌52ページ参照)講演会「災害時の初期ボランティアについて」金田真須美さん(チーム神戸代表)阪神・淡路大震災で自らも被災したにもかかわらず、公園テントでの被災者支援、そして、東日本大震災では石巻市に駐在し、ボランティアコーディ