ブックタイトルグランドゼロ103号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
35中の放射性物質の対策と現状について』・基準値(セシウム)の設定(年間1ミリシーベルトを目処に)飲料水の場合、・検査計画(対象自治体、対象品目、検査頻度)、検査の手順(測定機器・試料の取扱)・出荷制限、摂取制限、・17都県産食品のセシウム濃度分布3.農林水産省安全局から『農林水産現場における対応について』・対応作付制限、移行低減対策、農地の除染、剪定・整枝・検査結果の推移野菜、果実、米(全袋検査)、畜産物、水産物4.長野県環境保全研究所から『長野県における食品検査の状況について』・ゲルマニウム半導体検出器(環境保全研究所)により流通食品、農産物、林産物、学校給食を・シンチレーション検出器(教育事務所[4箇所]、松本家畜保健衛生所、佐久地方事務所、林業総合センター)により、給食食材、県産牛肉、山菜、きのこ等を・検査結果の推移・国からの出荷制限及び県で自粛要請をしている品目・市町村これらの当日配布説明資料は、例えば、農水省のウェブサイトhttp://www.maff.go.jp/j/syouan/johokan/risk_comm/r_kekka_かradio/150123.htmlらダウンロードできます。**************************質疑の中では、ストロンチウム90の測定があまり行われていないことが指摘されました。この核種は半減期が長く、内部被曝で骨に沈着する不安がありますが、γ線を放出しないため測定が困難で測定例が少ないものです。厚労省によると、セシウム汚染濃度の高い検体について精査した結果ではストロンチウムの量は少なく、定量的にセシウム濃度との相関があることから、セシウムをモニターしていればよいだろうとの判断です。今回のような行政主導の説明会では、とかく万全の取組み体制の説明や状況改善データが示されて、安全が強調される傾向があって、“「リス・コミ」でなく〈安全安心の〉「スリコミ」だ”との揶揄も耳にします。行政の立場からは限界もあるでしょう。市民の立場からは、縦割り行政の仕組みを承知した上で、どこにどのような資料があり、誰に何を問い合わせればよいかを知ることも大切と前向きに考えれば、筆者にとって期待以上の有意義な会でした。