ブックタイトルグランドゼロ103号
- ページ
- 31/60
このページは グランドゼロ103号 の電子ブックに掲載されている31ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは グランドゼロ103号 の電子ブックに掲載されている31ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
31離れただけで、2倍以上になります。これは、機器を設置した場所は、その周りに比べて除染をきちんとしているからです。これが、私たちの実測の実感です。そのため、身近な場所を測ること、定期的に測ること、こうして自衛することが必要であると考えています。◇保養昨年はJCFの支援で、郡山市ジュニアフィルハーモニーオーケストラの子どもたちをサイトウ・キネン・フェスティバルに連れて行く形で実施することができました。これには、郡山市の品川市長も「今までのことを含めて謝意を述べたい」と同行を希望し、実際は他の公務があったため、市教育長が代行しましたが、たいへん大きな話題をよびました。原発事故から4年経ち、保養に参加する方々の中には、レジャーや合宿を安価にできるといった認識の方々も散見されます。これは、被曝を低減する本来の目的からずれるばかりか、ご支援くださる皆様の意を無にすることです。目的に沿って保養を繰り返し実施していくために、現地の送り出し側である私たち3a!は、JCFとともに、被曝低減の意識を持って暮らすことの意義を繰り返しお伝えし進めていく必要があると、痛感しています。◇原発事故から5年目を迎えて「もう安全だ、風評を煽るな」と、放射能の不安を口にすることをはばかる雰囲気が、福島県内で日増しに強くなっている感があります。しかし、昨年12月に発表された福島市が実施した市民アンケート結果によると、依然として7割以上の市民が被曝による健康不安を訴えています。そうした実態は郡山市民も同様だと思います。しかし、郡山市は、原発事故3年目まで続けた屋外活動を望まない家庭への学校の対応(不参加を認め、成績にも影響させない)を、昨年4月からやめました。また、市民団体の多くも、行政の方針に従ったリスコミに軸足が移りつつあります。リスコミは放射能リスクコミュニケーションの略ですが、本来のリスコミは、正しい情報を提供し、本人の判断の助けとなるものだと思います。しかし、このリスコミは、ダイジョウブだ、気にするなという一方的な心の除染に偏っているように感じます。そのため、子どもを心配する親はますます孤立し、問題の解決から遠退くばかりです。3a!郡山は「子どもを放射能から守るため」に、これからも問題に正面から向き合って、ぶれずに活動を続けます。みなさまにお願いがあります。私たちのことをずっと見ていてください。そして、これからもお支えください。