ブックタイトルグランドゼロ103号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
213マルレイヤ集合住宅地125世帯、550人・ナシチマンマルチシムーニから少し離れた所にあります。避難民(450世帯、約1800人)ビルの持ち主が無料で暮らせるようにビルの持ち主がすべての賃貸料金やサービスを提供しているアパートです。そこには、特別なクリニックはなく、2人の医師と避難民2世帯が住んでいます。ドクター達は無償で働いています。特別に仕切られた診療室は無く、アパートの患者達を受け入れています。1週間に1度、必要な医薬品が、マルチシムーニから届けられます。・カズナザンアルビル内ではありますが、マルチシムーニから離れた所にあります。違った背景(クリスチャン850世帯・ムスリム400世帯・ヤズディ200世帯)の約1500世帯が暮らしています。3人の医師が働いており、一週間毎にマルチシムーニから薬が届きます。いくつかの医療NGOから支援を受けているマルチシムーニ(オムーアルヌール・アインカワモール)が、他の地域にも基本的な診療を提供しているので、マルチシムーニ教会クリニックには限界があり、薬品不足が起こっている。それについて、ベフナム神父はこう語っている。・8月以降、「イスラム国」によって、20万人の避難民がニネベからアルビルに避難して生活している。・クリスチャン世帯は1万2000~1万3000、約5万人。・8月から現在まで、7カ月間で100~150人の避難民の死亡が確認されている。・たくさんの家族が、国連が探した第三国に出国した。しかしながら、出国までの待機期間が長い(7年あるいはそれ以上)ため、イラクに戻った家族もある。受入国(ヨルダン・トルコ・レバノン)でも、避難民達は仕事することも、子どもたちを学校に通わせることもできない。この様な状態の下での生活は、とても耐えられるものではない。私は、司祭様とオムーアルヌールキャラバンを訪れ、そこで、悲惨な状況を見ました。入り口の匂いはとても我慢できませんでした。キャラバンは濁った水の中にあり、換気も悪く不衛生な中に人々がひしめいていました。私は、何人かのがん患者家族に会いました。彼らの内の一人は、悲惨な状態で、家族と共にキャラバンの中で終末期を迎えていました。患者には特別の治療が必要とされているものの、イラクではその機会は無く、アルビルでさ