ブックタイトルグランドゼロ103号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
20イラク、トルコ訪問記リカ・アルカザイル私は、2月20日から3月6日まで、バグダッド、アルビル、シハーンを訪れました。バグダッドではセントラル教育病院、福祉教育病院に行きました。バグダッドの治安は、日頃のニュースをもとに予想されるよりは安定していました。また、アルビルの治安も普段通りでした。しかしながら、多数の避難民を受け入れたアインカワ地区のように避難民達の流入によって、さまざまなサービスが低下しています。アインカワでは、電気と水の供給が不安定になり、十分ではありません。私達は、加藤さん、ナガム医師と共にマルチシムーニ教会クリニックに行きました。クリニックの診療の流れは、最初のキャラバンで患者を受け入れ、症状を登録するよう体系化されていました。登録後、症状によって振り分けられていきます。患者と同様にスタッフたちは、JCFの援助、日本への感謝の意を表していました。マルチシムーニ教会クリニックはJCFの寄付と配慮によって、薬局から品質の良い薬品を仕入れています。マルチシムーニは、クリスチャン、ヤジディ、ムスリム、とさまざまな患者を受け入れています。ほとんどは避難民です。私達は、ベフナム神父、シスター・ジアナと会い、マルチシムーニがカバーする避難民の数や支援できる診療の詳細について話し合いました。マルチシムーニは以下3カ所を管理しています。・マルヨセフインドから来た2人のシスターによって運営されている大きくて素敵なクリニックです。数人の医師が献身的に仕事をしています。マルチシムーニと同様、医師一人が常駐しています。しかし、患者数はマルチシムーニより少ないです。私達(加藤さん、ナガム医師、バンさん、私)はバンさんのご主人の車でJCFの支援した慢性疾患治療の薬を運びました。私達はマルチシムーニ教会クリニックの混乱が緩和するように、慢性疾患の患者のために特別の薬剤室を作っていただくようシスター達と話し合いました。マルチシムーニ教会クリニックとマルヨセフはアインカワにありますが、同じ地域ではありません。マルヨセフはアインカワの3つの避難民地域からも患者を受け入れています。1カラムレス集合住宅地教会が家賃を払う無料のビルディングに150世帯、575人が暮らしている。2カンジャン集合住宅地120世帯、500人