ブックタイトルグランドゼロ103号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
14んが訪れるようになり、その結果なしくずしにクリニックとして部屋を空けることになったのです。ですから、玄関を開けるとテレビのある居間になっており、住人家族がくつろいでいるのですが、ひとたび患者さんが来ると、彼らは急いで奥の部屋へ戻らなければなりません。患者さんにとっても衣類を脱がねばならない時もあり、双方にとってプライバシーが守られない環境となっています。また、薬剤を保管する場所もないため、処方箋を書いてから薬が届くまでに大きく時間を要しています。クリニックとはいっても普通のアパートの一室であり、決まった開院時間もないため、ほぼ24時間患者さんがやってくるということでした。薬品の供給は順調に行われており、以前のような不足はありませんが、現場ではまだまだ解決せねばならない問題が山積みです。また現在はJCFからの薬品供給により運営ができていますが、今後どうやってそれ継続していくかも考えなければいけません。イラクでは厳しい冬が終わり、1年で最も過ごしやすい季節である春が訪れ、難民キャンプの風景も変わりました。冬の間降った雨のおかげで荒地がニジュティマーンのクリニック(アパートの1室)鮮やかな緑に覆われており、外で遊ぶ子供たちや、外で洗い物をする女性たちもたくさん見られるようになりました。すぐに暑さの厳しい夏がやってくるのがイラクですが、避難民の皆さんの苦しみがこの春の間に少しでも癒されることを願ってやみません。JCFが支援した薬品