ブックタイトルグランドゼロ101号

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概要

「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。

6シリアと北イラクの国境を越えてイスラム国(ISIS)が傍若無人に暴れ回り、非道の限りを尽くしている。突然とんでもないことが起きた。信州大学医学部の大学院で4年間小児白血病の治療や遺伝子研究に取り組み、昨年イラクに帰国したリカ医師は、モスルのイブン・アル・アシール教育病院の血液学腫瘍学の部長として白血病の子どもの治療を行っていたが、イスラム国のイスラム教スンニ派過激組織にモスルの自宅ドアに脅迫状をつきつけられ、自宅を奪われ、モスルのカラコシュ病院に逃れた。イスラム国はスンニ派の自分たちの教義だけが正しいと思いこみ、イスラム教のシーア派等の他の宗派や、クルド系少数派であるヤジディ教徒やキリスト教徒などを抑圧し暴力をふるっている。モスルから10万人がイラク国内へ避難し、難民となって外国へ逃れている人もいる。外国へ脱出せざるをえなかった人も、避難民として国内に残らざるを得なかった人も大変な状況になっている。JCFがその構成団体の一員であり、JCFと同一歩調でイラク支援活動をしているJIM─NETはイラク北部クルド人自治区の中心都市エルビルに現地事務所を置いている。イスラム国の勢力がそのエルビルの近くまで迫ると、『イラク国内避難民への医療支援』のお願い鎌田實(JCF理事長)クルド自治区エルビルの聖マリア教会に避難した避難民