ブックタイトルグランドゼロ101号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
309月15日午前0時、福島第1原発から20キロ圏内の双葉町~富岡町を通過する国道6号線(約14km区間)の通行規制が解除された。原発からわずか2・5kmの場所を規制解除とはどういう事だろう?いわき市から南相馬へ向かう予定の9月30日、ボランティアで福島訪問に同行して下さった谷田部さんの運転で、私と同僚のスタッフを含め3名で線量計を確認しながら南相馬を目指した。この道はバイク、自転車、徒歩では通行不可能。駐停車も禁止だ。日立アロカ製ポケットサーべイメーターでの値は楢葉道の駅で、0・2マイクロシーベルト/時、楢葉町役場で0・1マイクロシーベルト/時、と低めだったが、富岡町に入ると0・5マイクロシーベルト/時、0・8マイクロシーベルト/時と徐々に線量計の値が上がり富岡警察署前では1マイクロシーベルト/時、さらに大熊町に入ると1・6マイクロシーベルト/時から数値が上がり長者原交差点で12マイクロシーベルト/時、双葉町に入ると14マイクロシーベルト/時だった。国道から海側右方向を望むと第1原発がすぐ近くに見えた。浪江、小高と南相馬が近づくにつれ線量は徐々に下がっていった。規制解除初日である9月15日の報道によると解除区間の14kmの平均線量は3・8マイクロシーベルト/時だということだ。国道を通過した時間は午後6時をまわり、辺りは薄暗くなっていたが、通行する車は作業トラックが主。一般車と思われる車も予想以上に多い。時々すれ違う車同士がクラクションで合図していた。第1原発収束作業に関わる車だろう。規制解除前もこの道を通り、作業している人々がいる。交差点では警備員が立っていた。気のせいだろうか?車に同乗していた私たちの頭が2014年秋福島訪問復興を急ぐのは?横内香苗(事務局)9月15日から通行制限を解除された地域