ブックタイトルグランドゼロ101号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
23宿へ向かうバスの中では、興奮冷めやらず、早く楽器を弾きたいという強い要望が子供達の口から出て来て驚きました。2日目は、朝早くから午後の会田中学校で演奏する曲の練習に励んでいました。急遽、パート紹介で曲を演奏するよう指示をしたものですから、子供達は必死だったのかもしれません。それでも、大きな子が小さな子にアドバイスしながら練習をしている姿は微ほ笑ほえましく、当オーケストラのよさを再確認させられた場面でした。会田中学校では、全校生の他、地域のお年寄りの皆さんにも集まっていただき、子供達は緊張の面持ちで演奏していました。保養への参加人数が少なくどうなることかと心配していましたが、子供達がたった2日間で大きく成長できたと感心しました。震災前までは、養護学校などでのスクールコンサートを毎年行っていましたが、考えてみれば、大半の子供達にとっては初めてのスクールコンサートでした。会場の皆さんから大きな拍手をもらい、会田中学校生からエールをおくられ、子供達は感動し自信を深め、新たな意欲が心の底から沸き上がってきたようです。この他、宿舎の「民宿ごほうでん」も快適でしたし、3日目の観光も天候に恵まれ最高の思い出になりました。2泊3日の保養旅行でしたが、JCFの皆さんのご苦労のお陰で、中身の濃い充実した3日間になりました。「子どものための音楽会」への参加、会田中学校でのスクールコンサートの実現のために奔走していただいたこと、いたるところで心温まるお心遣いをいただいたことなど、JCFの皆様には、心から感謝申し上げます。今、郡山で生活をしている多くの人々がいます。原発事故直後には、多くの家庭で避難すべきかどうかに悩み苦しみました。そして、避難した人、避難せずに留まった人がいます。どちらが正しいかはわかりません。でも、これが正しい、またはそうせざるを得ないと判断しての「今」ですから、相互にその思いを理解し合っていくことが大事だと思っています。そして、今を生き、将来を担う子供達が生き生きと活動でき、心身ともに健やかに成長できるよう、私達大人は最善を尽くすことが役目なのではないかと思って活動しています。郡山ジュニアフィルは、これからも感動を人に伝えられるようがんばってまいります。温かな気持ちで応援していただければ幸いです。安曇野の木陰でソフトクリームで疲れをいやす佐藤会長