ブックタイトルグランドゼロ101号
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「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。
13に多くの妊産婦支援が必要とされることから、日本NGO連携無償資金協力の資金提供を受けることとなり、2014年1月からダラシャクラン難民キャンプで、シリア難民妊産婦支援を開始することになりました。私は2013年に2回、そして2014年も2回、シリア難民妊産婦支援での一環でエルビルに滞在。特に今年は「専門家派遣」という位置づけでこのプロジェクトに参加しました。約7000人以上のクルド系シリア人が生活をする、ダラシャクラン難民キャンプ。ここには現在約250人の妊婦がおり、日に日に妊婦も新生児も増えていきます。JIM─NETの活動の長期目標は、「母子ともに安全安楽な分娩」であり、それを達成するために6つの短期目標を設定しました。その中で私が主に関わったのが、「妊産婦への情報提供」と「家族計画」です。具体的に「妊産婦への情報提供」とは、『妊娠期の過ごし方』という冊子を作成することでした。日本の母子手帳の「情報提供」の部分を参考に、シリア難民妊産婦という立場に適切な内容に変更しました。それを、日本語→英語→アラビア語に翻訳して1000部作成しました。実際には妊娠期の情報だけでなく、産後の過ごし方や母乳ケアについても簡単に掲載しました。ダラシャクラン難民キャンプ内の看護師に冊子を渡し、妊娠が分かった女性に必ず配布するようにしています。冊子を受け取った女性たちに、その使い勝手を確認したところ、全員が「冊子を読んだ」と言っ難民キャンプで指導する国井さん(左端)作成した冊子『妊娠期の過ごし方』