ブックタイトルグランドゼロ101号

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概要

「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。

12JIM─NETによるシリア妊産婦支援も2年目に入り、「しっかりと結果を残せるようなことを実施しなければ」といつも考えていました。シリア紛争が始まってから、今年の3月で3年が経ち、シリアは世界的に最も多くの難民や避難民を出している国と言われています。シリア周辺国で難民登録を行った、もしくは難民登録待ちのシリア難民の数は256万人を超えています。またシリア国内で避難を強いられている国内避難民の数は、650万人を超えています。難民、国内避難民を合わせた数は、シリア紛争開始前のシリア全人口の40%にあたり、そのうち約半分が子どもであると言われています(国連UNHCR協会、2014)。JIM─NETは2013年1月より、イラクのエルビル市で都市難民として生活するシリア人妊産婦の分娩費用のサポートと、産後のオムツ・ミルク代のサポートを実施してきました。その結果、毎日クルド人自治区にシリアから難民が流入し、妊婦や乳幼児の数が多く、紛争という状況下で充分なケアを受けることが困難であることが判明し、今後も継続した支援が必要であることが明らかになりました。クルド自治政府は、エルビル市郊外にシリア難民のためのキャンプを建設し、都市部に流入したシリア難民をキャンプに移動させる政策を決定しました。そのためJIM─NETは、支援の場を難民キャンプに移し、さらママと赤ちゃんのダラシャクラン難民キャンプ──シリア妊産婦支援の現場から──国井真波(看護師JCF理事)ダラシャクラン難民キャンプのお母さんと国井さん(右端)