ブックタイトルグランドゼロ100号

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グランドゼロ100号

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概要

「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。

66血ではないという。89年までは事実を伝えられなかったために国や自治体に対する不信感が生まれた。事実をきちんと伝えることが重要。また年に一度の健康診断・保養や慢性疾患に対して国としての取り組みが大事だと話された。鎌田理事長より補足ウクライナの子どもの75%に慢性疾患があり、25%だけが大丈夫と日本で言われているが、低線量被曝が原因で疾患を起こしていると言うのは正確でない。またこのパーセンテージは他のコントロール地域と比べてのデータではない。ステパノーバさんはナロジチの子どものミトコンドリア変異は内部被曝の放射線の影響であり、慢性疲労、無力症などさまざまな疾病を引き起こしているのではないかと推定している。ウクライナは年間被曝を1ミリシーベルト以下にしようという目標を持っている。子ども達をよりよい環境で育てるために保養も行うべきだと言う。日本は20ミリシーベルトと言っている意見もある。チェルノブイリでは移住権を与えて、保障している。福島もそうなればいいと思う。原発敷地内は15マイクロシーベルトが平均値になっている。それでも保養に出しているウクライナにくらべ福島は甘いと思う。子どもと一緒にいることのほうが子どもが育って行く過程で大事と言うウクライナの父さんの話があった。3福島訪問発表(事務局・横内)○ガラスバッジの結果報告とガイガーカウンターの貸出し状況報告。4イラク小児科医リカ先生の研究(信州大学医学部小児科小池健一理事)・5年前にリカ医師が白血病の子どもに関して研究を開始。・抗癌剤治療は2年間必要だが、1カ月で止めてしまうために、本来なら助かる子どもが助からない。・支援する上でイラクで治療結果を出して行く事が必要。・2009年~2011年白血病の子ども400人の血液を集めた。・リンパ性白血病264人中90%は治ることがわかった。今年度活動について説明する神谷事務局長(右端)と鎌田理事長