ブックタイトルグランドゼロ100号

概要

「グランドゼロ」は、訪問団やセミナーなどJCFの活動の様子、事務局からのお知らせなどを掲載した季刊誌です。

17を我々は強く認識しなければならない。そしてそこから自らのライフスタイルを問うという謙虚な行動へと思考をめぐらしていかねばならない。人類がこの地球に住めなくなる日のカウントダウンは始まっている。カウントが０になる日もそれほど遠いことではないのかもしれない。チェルノブイリはそのことを我々に語っている。何度も現地に入り、チェルノブイリというモンスターに対決を挑んだ弱小ＮＧＯであるＪＣＦは、６年にわたる活動の中で、モンスターとの対決方法を学んだような気がする……（ＪＣＦ・チェルノブイリ連帯基金「活動の記録」１９９１年～１９９６年最終頁／原文のまま）と。１００回のデレゲーションが残したもの、グランドゼロ１００号が伝えてきたものは、フクシマというモンスターの出現阻止に役立ったのか。その前に自分たちのライフスタイルを問うことを提案し、その道筋を示すことができたのか。原発が「いのち」の問題に直結するイメージを伝え切れたのか。そんなこと言えた義理でないぼくではあるが、いまあえてＪＣＦおよび自分自身に問いたい。