7/6の研究成果発表会には助成を受けた13団体の発表があり、放射能汚染問題、原発廃炉問題、食品遺伝子組み換え問題、放射能汚染ゴミ焼却灰および産業廃棄物最終処分による環境汚染問題など幅広い取り組みについての発表がありました
安全、安心という言葉に惑わされ、知らなかった事実もありました
そのひとつは、一次検査陰性、しかし二次検査は陽性という隠れGM(遺伝子組み換え)作物、もうひとつは放射能汚染ゴミ焼却灰使用のエコセメントによる二次汚染問題。
次世代に受け渡していくのに知らなかったでは済まされない問題にもっと目を向けなければならないと実感しました。 

7日は開所したばかりの西多摩郡日の出町にある測定所「ちくりん舎」にて、一tの鉛で遮蔽され分解能が高く少量のサンプルでも多様な核種を精密に定量できるゲルマ半導体検出器(NGOアクロがフランス国内で募金を集めたり助成金を獲得したうえで、日本にも市民による本格的な測定所を立ち上げてほしいと寄贈したもの)を見学させてもらいました。またちくりん舎に行く途中研究発表にあった日の出町のエコセメント工場も見ることができました。緑深い森の中で工場より排出される煙や飛灰により環境が汚染されているとはおもえず、皮肉にも放射能低汚染灰がを混ぜることから、測定可能で汚染が数値化できたとのことで。国のモデル事業となっていますが、山の中で人知れず汚染がすすんでいるとのことです。

その後北海道を含む全国12団体参加の交流会に参加し、全国の測定所での測定データを共通のフォーマットで蓄積し、食品の放射能汚染の実態を発信することを目的としたみんなのデータサイトの立ち上げについての話し合いました。8月中をめどに参加できればと思います。

髙木仁三郎市民科学基金について
脱原発運動のリーダーであった物理学者髙木仁三郎氏は、脱原発運動を知的かつ粘り強く進めると共に、市民のための科学を提唱し、病の中にあってもこの考えに基づく若い研究者や新しい市民運動の育成に精力的に取り組まれました。2000年にお亡くなりになりましたが、高木氏の遺志によって設立された髙木基金は市民科学を志す市民やグループへの調査研究・研修の助成を今でも継続されています。

ピンピンひらり

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