~イラクの医療危機を探る旅2~ 

~イラクの医療危機を探る旅2~

これはロイター通信が作成したイラクの医療事情レポートを翻訳したものです。

アラビア語版 https://ara.reuters.com/article/topNews/idARAKBN20P1ZF

英語版 https://www.reuters.com/investi…/special-report/iraq-health/

 

<社会問題としてのがん>

イラクの人々は貧弱な医療体制に不満を抱えており、その不満爆発のきっかけとなったのがガンの問題だ。

 

テレビでは子どもにがん治療を受けさせてやることができない親の苦悩を伝える番組が日常的に放映されている。人々のこうした不満はあらゆるレベルの政治指導者たちの上に重くのしかかっている。

 

「今日俺がここに立ったのはがんを患う母のためだ。母は治療のための最も基礎的な薬すら手に入れることができずにいるんだ。」

 

カラール・ムハンマド(25歳、教師)は昨年11月の初旬、防護マスクや棒を掲げ、デモを行う若者たちの只中でこう演説した。母親のがん治療問題を訴えるカラールだが、彼の父もまたがんで亡くなっている。

 

若者はバグダード中心部の橋を封鎖し、武装した警察部隊に立ち向かう準備をしている。ロイター通信によると、10月1日以降、デモ隊に多数の死者が出ており、数千人が負傷している。 この抗議行動によってアーデル・アブドゥル・マフディ首相は2019年12月に辞任に追い込まれた。

3へと続く

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