2-1でアウェイゲームを逆転で制し、上場のスタートを切った松本山雅(鈴木選手、阪野選手ありがとう!)。

2月26日に予定されていた対浦和戦(ルヴァンカップ)でもこの勢いに乗る山雅を楽しみにしていたのですが、コロナウィルスの拡大により開催が延期されました。またこれに加えて3月15日までのJリーグ公式戦についても開催の延期を検討するとの報道がでています。

 

また、JCFの本部事務局がある松本でも初めてのコロナウィルスの感染が確認されました。
地方にいる私は連日報道されるコロナウィルス問題を傍観者的に見ていたのですがここへ来て、身近なところ(山雅とか。。。)にも影響が出てきました。

 

 

 コロナウィルスがイラクにも

実は今日イラクでも初めてのコロナウィルスの感染者が確認されました。中東地域ではまずお隣のイランで感染者が確認されていまして(イランのコム議会側はコムで既に50人が死亡したと発表、しかしイラン政府はは死亡者は12人であり50人ではないと否定しているようです。)、これがイラクにまで拡大することを懸念したイラク政府は既にイランとの国境を封鎖し、イランからコロナ感染者が入国できないようにする措置をとっていました。

 

しかし、2/24、ナジャフで勉強しているイランの学徒一名の感染が確認されました。またカルバラでもサウジアラビア出身とイラン出身の2名がコロナウィルスに感染している疑いがあると現地で報道されています。このナジャフとカルバラはともに宗教的聖地であり、巡礼のためにたくさんの人が訪れる場所です。特にイランからの訪問者が多い場所ですので、イランで感染者が発生したと報道された段階で、ナジャフやカルバラにおいてもも感染者が発生することことはある程度予想されていたのではないかと推測します。

 

ナジャフ保健局では今回の感染者発生を受けてナジャフの聖廟イマーム・アリー廟を一時的に封鎖して消毒を行っています。現地当局によると建物のすべてを封鎖しているわけではなく、敷地内にある中庭等への立ち入りは引き続き可能とのこと。

(写真 NAS クリックすると拡大します。)

またイラク北部に位置するクルド自治区は自治区内ではいまのところコロナウィルスの感染者は確認されていませんが、ナジャフからの感染拡大を懸念し、ナジャフ・エルビル間の飛行機の運航停止措置を発表しました。

 

少し前までは、イラクの人々に日本でのコロナウィルスを心配されていました。(ちなみにダイヤモンドプリンセス号のニュースはイラクでも毎日報道されており皆よく事情を知っています。)しかし、ここへ来てイラクでもウィルスに対する警戒がぐっと増し、様々なところにその影響が見られています。

 

エルビルで不当にマスクの価格を釣り上げた店舗を営業停止に
エルビル市当局、クルド自治区保健省及び警察はエルビル市内のマーケットを調査し、今回のコロナウィルス騒動に乗じて不当にマスクなどの医療必需品価格をつり上げて販売する12店舗に対し営業停止措置を命じた。この調査はクルド自治区コロナウィルス対策委員会からの指示により行われたもので、18店舗を調査した結果そのうちの12店舗でそうした価格をつり上げての販売をおこなっていることが明らかになった。「こうした業者については徹底して処罰するのでマスクを求める市民は安心して欲しい」とコメントしている。(Rudaw)

 

バグダードでもマスクの価格高騰がみられており、依然はひと箱200円ほどだったマスクが800円に、消毒液は1本300円から600円ほどになったとのこと。市民はこうした状況について価格をつり上げる業者を批判し、政府に対してそれらを取り締まるよう求めています。(Al Forat news)

 

現地でもマスク探しに奔走
昨晩、イラク政府保健省コーディネーション室(イラク中央政府保健省とクルド自治区保健省の協力調整を行う部署)からJCF現地スタッフに連絡があり、医療従事者用のマスクが不足しているためマスクを支援してもらえないかと打診がありました。知り合いの業者を通じてなんとか段ボール2つ分ほどマスクを譲ってもらえることになったのですが、コーディネーション室からは「やっぱり通常のマスクではなくN95が必要(あの分厚いマスクですね。)」と再度連絡あり。さすがにこれは現地でも入手が難しいので支援を断念ました。

 

政府もマスクの増産へ

こうした中、イラク政府もマスク不足を懸念しマスクの生産体制強化を行う方針を示しています。イラクの産業省は今回のコロナウィルスの影響によるマスクの高騰や不足問題を解消する手段として、モスルにある工場を利用してマスクの生産を3万枚/日行う方針を示しました。産業省大臣によると「こうした手段でマスクを増産することにより現在市場で売られている価格よりも安い価格でマスクを供給できるようになる。またモスル以外でもナジャフなどにある服飾、繊維工場を活用することで、コットンなどの医療必需品をよりたくさん供給できる可能性がある。」とコメントしています。(Alforat)

 

バスラでは検疫所の場所に住民が反対
その他にもコロナウィルスは様々な影響を及ぼしています。2/22イラク南部のバスラでは、保健局がコロナウィルスの検疫所としてシファー病院を用いることを発表しましたが、同病院がバスラ市内の人口密集地に位置しているため、感染拡大を懸念する同地区住人の強い反対に遭い、結局バスラ保健局はこの病院に代わって、市郊外にあるまだ建設途中のサイヤーブ病院を代わりに検疫所とすることを余儀なくされました。(Rudaw)

 

感染者本人がTwitterでメッセージ

そういえば、上記したイラクで初のコロナウィルス感染者について、本人がtwitterでそのことを発表しており、名前も顔も判明しています。一部報道では治療中と思しき写真も出ています(見た目は笑顔で元気そうです。)
twitterの本人の書き込みを転載しますと

 

「私の健康について、また病いについても神に感謝します。
命を与えること、またそれを取り上げることは創造者たる神の慈悲一つです。
私はコロナウィルス感染者ですが、健康も、治癒も、生命も、そして死も神の手次第だと思っています。

 

私はイラクの人々(私もその一人ですが、というのも私はイランを旅立ってからイランに帰らぬ決心をしており、
イラクは私の故郷、ナジャフは私のまち、イラクの民は私の民であるからです)があらゆる試練を免れ無事であるよう願っています。

 

神はすべてを御覧になっておられるので、私自らのことを私は心配していませんが、イラクの皆さんのことが心配です。

 

ですので、私の神への祈りはただ、神がイラクの人々をこの試練からお守りくださればというものに尽きます。

 

どうか神よイラクを、そしてその民を、また碩学たちを、また学徒を、そしてシスターニー師(イラクにおける最高法学者)をこの試練からお守りください。」

(クリックすると拡大します。)

このメッセ―ジに対してイラクの人々から彼を応援するメッセージが続々と届いているようです。

こういうところ(感染者本人がtwitterで実名で色々話したり、写真を挙げたり、またそれに応援メッセージが届くというのは)イラク独特の光景で、なんかすごいなと思ってしまいました。イランのコム、イラクのカルバラやナジャフは学問の中心地ですので彼のように若い学徒が感染している可能性が高そうです。日々研鑽に励むこうした学徒が健康でいられるよう願います。そして日本、また世界中でコロナウィルスに感染してしまった方々の一刻も早い回復を願います。

ピンピンひらり

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